3分でわかる商標登録の重要性！登録しないことで起こりうる危険とは！？【初心者さん歓迎】

さて、一ノ瀬さんが疑問に思っているのは、商標を登録することの重要性だよね？

ふむ。 商標を登録するのがビジネスでは重要な理由、それは…

具体的な例をあげた方が良さそうだね。一ノ瀬さんって好きな食べ物なんだっけ？

OK！じゃあ、ラーメンを例にするよ。一ノ瀬さんがニューヨークでラーメン店を出店していたとするよ。一ノ瀬社長、店名は何ですか？

おお…なかなか斬新なネーミングだね。店の評判は上々だけど、一ノ瀬社長、店名のLISA★LISAはアメリカでは商標登録していましたか？

分かりました。ラーメン店LISA★LISAはニューヨークで大成功を納め、晴れて日本第一号店がオープンとなりました。美人店主の作る美味しいラーメンにお客様が殺到しています。さて、一ノ瀬社長、店名のLISA★LISAは日本では商標登録しますか？

LISA★LISAは地域の有名ラーメン店となり、1時間待ちが必須の人気店になりました。評判は地域だけに留まらず、メディアからの取材依頼も出始めました。一ノ瀬さん商標は…

ふむ…。ある日、常連のお客様からこんなことを言われます。「LISA★LISA大盛況だねえ！この間、駅の反対側のLISA★LISAも行ってみたよ。味は少し違うなあって思ったけど、相変わらず行列がすごかったよ！ 」

一ノ瀬さんはあれ？駅の反対側になんて店舗出していたかなあ？ってちょっと疑問に思います。でもお店の忙しさにそんな疑問も一瞬で消え去ってしまいました。

LISA★LISAは念願の全国展開に向けて動き出そうとします。しかし、ある日、一通の封書を受け取るんです。送り主は駅の反対側にラーメン店を構える高木社長からでした。

その内容はなんと商標侵害通告！一ノ瀬さんのLISA★LISA は、高木社長が経営するラーメン店LISA★LISAの商標権侵害をしているため、店名の変更を要求するというものでした。

うん。実は高木社長はニューヨークでLISA★LISAのラーメンを食べたことがあったの。これは流行ると思って、日本に帰ってからLISA★LISAを真似したラーメン店を出店したの。

残念だけど、裁判をしても一ノ瀬さんは勝てるとは思えないよ。

一ノ瀬さんはLISA★LISAの商標権を日本でも、アメリカでも持っていなかったでしょ？ところが高木社長は日本でもアメリカでもLISA★LISAの商標を出願していて、登録が認められているんだ。つまりLISA★LISAの商標の権利者は高木社長なんだよ。さっきのパソコンと一眼レフの話覚えてる？

残念だけどそれは無理なんだよ。

商標は先願主義。つまりは早い者勝ちなの。

この場合は、警告書の要求の通り、店名を変更するしかないかな。このままだと、損害賠償が請求される可能性もあるよ。

もうLISA★LISA は店名としては使用できなくなるから、看板や食器、メニューやスタッフの制服、ホームページに記載していたLISA★LISAは使えなくなるんだよ。

それだけじゃなくて、LISA★LISAの商標に蓄積されたお客様の信用や評判もなくなってしまうんだ。

ね。ほんの一例だけど、商標を適切に登録することの重要性が分かったでしょう。

OK！じゃあ次回はTMB45のこと紹介できるかも。

今日学んだことはちゃんと覚えておくように！