大阪で万博開催決定!2025年、どのような万博が開催されるのか

2025年国際博覧会(万博)が、大阪市此花区の沖合にある人工島「夢洲」で開催されることが決定しました。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。人工知能(AI)や仮想現実(VR)など先端技術の展示や新たなアイデアを創造・発信する計画だと言います。大規模な万博としては2005年の「愛・地球博」以来、大阪では1970年以来となる55年ぶりの開催となり、景気浮揚への期待も高まっています。

(画像出典:https://www.expo2025-osaka-japan.jp)

 

2025年までに急ピッチで進められるネーミング


2005年愛・地球博を振り返る

大規模な万博としては2005年の「愛・地球博」以来となる大阪万博ですが、2005年の万博時はどのような流れでロゴやネーミングが進んでいったのでしょうか。2005年の「愛・地球博」関連の商標は、一般財団法人地球産業文化研究所が権利者名で10件確認できます。主要な流れをまとめたものがこちら。

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1999年12月16日 万博「ロゴ」出願
2002年1月24日 「万博名(愛称)」”愛・地球博”出願
2002年6月20日 万博「キャラクター」出願
2005年3月25日 愛・地球博 開始

[/su_table](画像出典:J-platPat検索結果より)

万博開催開始より6年前には「ロゴ」が決定されており、3年前には「万博名」「キャラクター」が決定されていることがわかります。この流れを踏まえると、2019年までには正式なロゴが出願され、2022年頃までには「万博名(愛称)」と「キャラクター」が出願されることが、凡その目安ではありますが考えられるのではないでしょうか。商標を出願する前には『決定』をする必要があるということは、今後、かなり急ピッチで、ネーミングの選出・決定・出願が、進められることが想像できます。

 

既に、大阪万博関連の先取り商標が


万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン(商願2018-116515)」は、既に商標の先取り出願で有名なベストライセンス社より出願がされています。また、博覧会を意味する「exposition」の略である”expo”を使用した「EXPOCITY(商願2018-067023)」「EXPOTOWN(商願2018-067024)」も、同様にベストライセンス社が出願していることが確認できます。

大阪での開催が決定し広く注目されているため、今後、開催時期の”2025”や、開催場所の”夢洲”のキーワードを含む出願商標が増えてくるかもしれません。

 

万博で生まれる新しい技術や商品


世界中から多くの来場者が訪れる万博は、世界各国が先端技術開発の成果を披露する場としても活用され、万博に向け新しい技術や商品が開発されます。今まで開催された万博でも、様々な技術や商品が生まれ、経済成長を遂げてきました。

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1853年:ニューヨーク万博 エレベーター
1876年:フィラデルフィア万博 電話
1970年:大阪万博 ファミリーレストラン、ワイヤレステレフォン、電気自動車、動く歩道
2005年:愛知万博 ICチップ入り入場券、AED、ドライミスト

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2025年大阪万博ではどのような新しい技術や商品が生まれ、どのような万博が開催されるのでしょうか。予測をしてみましょう。

 

2025年大阪万博を予測


最先端技術をフル活用

大阪万博では、『人工知能(AI)や仮想現実(VR)など先端技術の展示や新たなアイデアを創造・発信する計画』と発表されているため、これらの最先端技術を万博のあらゆる場面で使用することが考えられます。誘致の際に作られた万博会場イメージ動画からは、開場のあらゆる箇所でVRを活用する様子や、空飛ぶ自動車のようなものが会場を飛び回る様子(下右図赤枠内)が垣間見れます。

(画像:2025年万博会場(イメージ)映像より https://www.expo2025-osaka-japan.jp/purpose/)

 

若者からの声で作りあげる

2025年大阪万博開催は”若者が主役となる場”として、「未来社会をどう生きるか」をテーマに創り上げると言います。万博公式サイトと連携している、WAKAZO.ONLINEというサイトでは万博のアイデアを広く募集しています。この中のアイデアから、2025年大阪万博に活用されるものも多くあると考えられ、数多く寄せられるアイデアを見ることで2025年の万博像を想像してみるのも楽しいのではないでしょうか。

(画像出典:https://wakazo-online.com/)

国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を意識した裏テーマ

2025年大阪万博目指すもののひとつに「SDGs」が挙げられています。17の目標が掲げられており、これらを意識した万博の開催も予測できます。この17の目標からは、「健康」「福祉」「環境資源」「トイレ」「安全な水」「エコ」などの裏テーマが垣間見れ、多くの産業や企業・団体が大阪万博へ向け挑戦していくことになることが想像できます。

(画像出典:http://www.yoshimoto.co.jp/sdgs/)

会場にピカチュウが!?

誘致の際、ポケットモンスターのピカチュウと、ハローキティが起用され、日本の親しみやすさをアピールするのに一役買っていました。YouTubeで公開された誘致の際のコンセプト映像には、ポケットモンスターのあらゆるキャラクターが登場し、会場を案内する姿が確認できます。こんな風にキャラクターがVR技術などにより会場に現れたら、とっても面白そうですよね。

万博公式Twitterは、”ポケモンの多様性に満ちた世界観は、日本が万博を通じて目指す未来社会の姿と親和性が高い”と述べており、ポケットモンスターのキャラクターを起用していく姿勢が想像できるのではないでしょうか。

(画像出典:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1806/14/news122.html)

 

今後、出願商標の観点からも大阪万博がどのようなものになるのか、予測できればと思います。

 

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〈ライタープロフィール〉
中山 礼美(なかやま れいみ)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/メディア担当
consul@brights.jp

2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得感の高いものを探すこと。