今、勢いのある中国スマホ企業「Xiaomi」電気自動車開発へ進展か

Forbes によるユニコーン企業の世界ランキングはこちら。

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順位 企業名 国籍 企業価値
1 Uber 米国 680億ドル
2 滴滴出行 中国 500億ドル
3 Xiaomi(小米科技) 中国 460億ドル
4 美団大衆点評 中国 180億ドル
5 Airbnb 米国 293億ドル
6 SpaceX 米国 212億ドル
7 Palantir Technologies 米国 200億ドル
8 WeWork 米国 200億ドル
9 Lu.Com 中国 185億ドル
10 Pinterest 米国 123億ドル

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出典:https://forbesjapan.com/articles/detail/18278

米中の2国がランキングを独占している結果。中国のユニコーン企業の大半はインターネット関連かスマートフォン事業を運営する企業。近年の中国スタートアップ企業の勢いが露わとなりました。

スマホ業界、中国企業が追随


2018年のドイツのスタティスタの発表によると、スマホの世界出荷台数首位は韓国サムスン。2位ファーウェイ、3位アップルで、これに中国Xiaomiと中国Oppoが続き、スマホ業界においても中国企業が追随する形。画像出典:https://www.statista.com/chart/14958/global-smartphone-shipments/

 

勢いがある中国企業より、3位にランクインしたXiaomiの出願商標から、同社の動向予測をご紹介いたします。

 

製品もネーミングもapple社を意識か


XiaomiのAppleコピー率の高さは依然より囁かれており、Appleのありとあらゆる面をコピーしているのでは?と、言われていることでも有名。

(画像:製品も製品紹介ページも非常に酷似している…? https://gori.me/xiaomi/74926)

同社は「MI」というロゴを使用し、”MI”を含む多くの製品・サービス名展開をしています。GDBでも”MI”を含む商標は252件(全体の約3割)確認でき、”MI Pad””MI Box””MI Band”など、なんだかApple社の製品名を思い浮かべてしまう多くのネーミングが確認できます。実際に、元々中国国内で販売されていた「MI Pad」は、2014年にEUIPO(欧州連合知的財産庁)に出願されましたが、Appleの訴えにより差止められました。その後、Xiaomiの不服申し立ては、「Mi Padは消費者を混乱させる」として裁判所より退けられ、同社はヨーロッパで「Mi Pad」の商標を使用できなくなったという経緯があります。

インドネシアへ進出強化


インドネシアではスマホがかなり普及しており、誰もがTwitterやFacebook、インスタグラムをチェックしています。また、iPhoneも人気はあるものの、高価であるため購入できない人が多く、1万円~2万円程度のスマホが大量に流通し人気を博しており、中国スマホ企業が軒並み参入をし販売拡大を目指しています。Xiaomiもそのうちの一社。

同社の最新の出願商標に注目してみたところ、2018年8月31日にインドネシアに1件「Mi MIX」を出願しています。指定商品・役務がこちら。

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9類 人間のような人工知能ロボット、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス、バーチャルリアリティデバイス(VR)、カメラレコーダー、電子掲示板、空気分析装置、車のデータレコーダー(以上一部抜粋)

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過去にいくつか「Mi MIX」を出願しているのですが、それらの出願指定商品役務とは大きく異なった内容で、最新技術を全て搭載したかのような同社最新のサービス展開が記されているといった印象。インドネシアへの進出強化していく姿勢や今後の展開が伺えます。

電気自動車開発へ進展か


2014年に電気自動車開発中と噂されたXiaomi。その後、2015年には代表が「今後5年間は電気自動車の計画はない」と明言しており、その後電気自動車開発の進展の情報は確認できません。しかし、2018年7月4日の出願商標は同社の電気自動車進出の可能性を感じさせられるものでした。下記ロゴで出願されている商標の指定商品・役務はこちら。

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9類 車両に使用するための携帯電話、車のバッテリー、両の運転または制御のためのシミュレータ
11類 車両用照明装置、自動車用ランプ
12類 電気自動車

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また、”Electric vehicles(電気自動車)”を含む出願は全てで37件もあり、これらは、2016年以降から毎年出願をし続けています。「今後5年間は電気自動車の計画はない」と言いながらも、水面下では開発が進められているのかもしれない、と感じさせられる動きではないでしょうか。引き続き今後の動向に注目して参ります。

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〈ライタープロフィール〉
中山 礼美(なかやま れいみ)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/メディア担当
consul@brights.jp

2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得感の高いものを探すこと。