Wikipediaをドメインネームの観点からわかりやすく解説!

ウィキペディア(Wikipedia)とは、ウィキメディア財団が運営しているインターネット上のフリー百科事典。2018年3月には、日本語版ウィキペディアが110万項目を達成し、今や私たちの生活に無くてはならない存在になっているWikipedia。そんなWikipediaをドメインネームの観点からわかりやすく解説いたします!

ドメインネームの種類

Wikipediaのサイトは「wikipedia[su_highlight background=”#cdf0f1″].org[/su_highlight]」というドメインネームを使用しています。.orgはトップレベルドメイン(TLD)と呼ばれる部分で、その他、様々な種類のTLDが存在します。

[su_box title=”ドメインの種類”]
ドメインは大きく分けて3種に分けることができます。
1. gTLD(generic Top Level Domain, ジェネリックトップレベルドメイン)
gTLDはドメインに関連する機関、人物であれば世界中の誰でも取得をすることができます。(gTLD一覧はこちら

「.com」commercialの略で、商用組織用
「.org」organizationの略で、非営利団体用
「.biz」businessの略で、ビジネス全般に使われています。

2. ccTLD(country code Top Level Domain, 国別コードトップレベルドメイン)
ccTLDはその国/地域に在住する団体や個人しか取得することができないという制限があります。2文字コードは、国際規格であるISO3166によって、国別ドメイン名が定義されています。(ccTLD一覧はこちら

「.jp」日本
「.fr」フランス
「.us」アメリカ

通常、ccTLDを使用したサイトは割り当てられたその国を対象にしていると判断されますが、一部のccTLDは、その国以外の人に幅広く使われ、もはやその国に住んでいる人を対象にしているとは言えないものもあります。

3. 新gTLD(New generic Top Level Domain)

現存する22個のgTLDと約250個のccTLDだけでの運営が難しくなり、新しく登場したドメイン、それが新gTLD(New generic Top Level Domain)と呼ばれるものです。
新gTLDは大きく、一般名称TLD、地域名TLD、ブランドTLDの3種類があります。(新gTLD一覧はこちら

一般名称TLD:「.cafe」「.top」「.mail」
地域名TLD:「.tokyo」「.osaka」「.berlin」
ブランドTLD:「.google」「.microsoft」「.chanel」など

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現時点での.org登録数は、10,402,453件と、約1,546種類あるTLDの内、7番目に多い登録数を誇っています。

(図:TLD登録数上位10位)

ドメインネーム取得ルール

Amazonの子会社であるAlexaが運営するAlexaランク(https://www.alexa.com)では、世界中のサイトのアクセス数が確認できます。Alexaランクによると、現在wikipedia.orgのドメインは5位にランクインし、世界的人気サイトであることがわかります。

Wikipediaはフリー百科事典の他にも複数のプロジェクトを運営しており、プロジェクト毎にサイト運営をしています。各サイトで使用しているドメインネームはこちら。

赤枠で囲んだプロジェクトは「wikimedia.org」の[su_highlight background=”#cdf0f1″]サブドメイン[/su_highlight]を使用していることがわかります。

[su_box title=”サブドメインとは”]
「○○○.com」を本体とした時に、「□□□.○○○.com」のように□□□の文字列を挿入してドメイン を区分けするというものです、あるドメインを用途別に分割したい時などに使用します。
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下のロゴは赤枠で囲ったプロジェクトのロゴです。「wikimedia.org」のサブドメインを使用しているプロジェクトは、全てウィキメディア(Wikimedia)関連のプロジェクトであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ウィキメディア(Wikimedia)関連のプロジェクトは、「wikimedia.org」のサブドメインを使用し、その他単独のプロジェクトは単独のドメインネームを取得する。また、取得するTLDは”org”。といった、ドメインネーム取得におけるポリシーがしっかりと整っている団体であることが伺えるのではないでしょうか。

画像出典:https://www.wikimedia.org/

ドメインネーム使用ルール

ウィキペディアは多言語で展開されており、その数は302言語に及びます(2018年5月現在)。例えば、日本語版サイトは「ja.wikipedia.org」というサブドメインが使用されています。この”ja”の部分が、英語版サイトだと”en”、ロシア語だと”ru”といった表記で存在し、各言語のサイトが運営されているのです。

一方で、各国㏄TLDのドメインが野放しであるかというとそうではありません。全ての㏄TLDではありませんが、主要国の㏄TLDは”Wikipedia”をホスト名としたドメインネームで取得された上で、各言語に特化したサブドメインのサイトへ[su_highlight background=”#cdf0f1″]転送[/su_highlight]される仕様で使用しています。

[su_box title=”転送とは”]
所有するドメインネームにアクセスがあったときに、ご指定のドメインネームへ転送するサービスのこと。
取得したドメインネームを使用せずに維持するだけでなく、既存のWebサイトへドメイン転送することで、効果的に活用され、Webマーケティングの幅が広がっていきます。 (詳しくはこちら
[/su_box]

cat(gTLD)がカタルーニャ語に転送されているのは、”cat”と”ca”が似ている文字列であるからかもしれません。その他の㏄TLDに関しては、その国で使用する言語のサイトへ転送されるようになっています。ドメインネーム使用におけるポリシーがしっかりと整っている団体であることが伺えるのではないでしょうか。

ブランド人気と共にドメインポリシーを強固のものに

英語版をベースに始まったウィキペディアが多言語化に乗り出したのは2001年の5月頃であり、2001年5月20日に日本語版を含む13の非英語版サイトが発足しました。日本語版発足当初のURLには http://ja.wikipedia.com/ と http://nihongo.wikipedia.com/ が使われていた形跡があり、発足当初には、使用ポリシーが固まっていなかったが、Wikipediaの人気と普及に伴い、現在のポリシーが策定されたことが伺えます。多言語でサイトを展開する場合は、主に各国㏄TLDについての取得の検討が必要です。また、ドメインネームの取得と使用の観点からどのようなポリシーを設けるべきか、ポリシー策定と策定後の定期的な見直しが重要となります。

 

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